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「ドーパミンニューロン」のはなし(1) [脳のはなし]

1.ドーパミンニューロンとの出逢い

 ドーパミンという物質を知らない医学部卒業生はいないと思う.「パーキンソン病では黒質のドーパミンニューロン(神経細胞)が変性するので・・・・」という文章をいたるところで見ることができる.ドーパミンは神経伝達物質の一種である.ドーパミン産生して,これを放出する神経細胞がドーパミンニューロンである.これを知っている方もかなり多い.もちろん,ドーパミンニューロンはヒトだけでなく,他の多くの動物種にも存在する.
 ところが,ドーパミンニューロンの発射活動を見たことのある人がどれだけいるだろうか?僕とドーパミンニューロンの出逢い(?)は,もう18年も前のことです.テネシー大学に留学した際のことです.ラットの中脳黒質緻密部からその発射活動を直径0.2ミクロン,抵抗値100-200メガオームの微小ガラス管をドーパミンニューロンに刺して,いわゆる細胞内記録という手法で観察するのです(本当は,僕の研究テーマは黒質の隣にある脚橋被蓋核という神経核の神経細胞活動の記録でしたが,ドーパミンニューロンの方が魅力的なのです).とにかく,その発射活動は規則正しく,優雅で美しい.「脳の中にこんな美しい発射活動を持つ神経細胞があるんだ」という感動しかありませんでした.当時,このドーパミンニューロンの美しい発射活動に魅了された研究者が多かったのでしょう.僕にも数人の友人がいます(国際学会でしか逢わないのです)が,ドーパミンニューロンの立ち話で2時間ぐらいは盛り上がります.では,なぜ,ドーパミンニューロンの発射が美しいのか?非常に興味がありますよね.
 これについては,次回書くことにします.

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